F200EXR vs P7000 ダイナミックレンジ編
2011-06-14


これは、感度を使い分けたCCDを採用し、元々のダイナミックレンジが広いF200EXRに対し、P7000は暗所を持ち上げているため、極端に暗い個所(明暗差の大きい個所)では諧調が破綻してしまうためです。

一番わかりやすい違いは、蛍光灯の光が当たった天井部分。
F200EXRは明るい部分から暗い部分へ諧調が保たれているのに対し、P7000は縞状の諧調の境目が見えます。

ホワイトバランスは、F200EXRが緑被りを残しているのに対し、P7000は緑被りは感じません。
ただし、ほぼ一発でAFが合うF200EXRと比較して、P7000はこの写真ではAFが合いづらいのが気になりました。AFについてはF200EXRのほうが優秀です。


総合すると、ハイライトの露出を抑えつつ暗部補正するP7000は、絶対的なダイナミックレンジはないものの、その処理はなかなかうまく見た目の画像もすっきりしています。撮って出しの絵がそのまま無補正でも使えます。
一方、F200EXRは圧倒的にダイナミックレンジは広いものの、不安定なホワイトバランスと、ガンマカーブの出し方に不満が出ます。撮ってだしの絵をそのままプリントするのは若干抵抗があります。

両者の得手、不得手が出ていて、どちらがいいかは一概に言えませんね。

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[カメラ・レンズ]
[写真]
[Nikon COOLPIX P7000]
[Fujifilm F200EXR]

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