品川インターシティにやってきました。
もう先週のことになりますが、ニコンミュージアムの企画展「幻の試作レンズたち」ミラーレスZ 7が捉えた魅惑の描写、を観てきました。
ピント合ってない(汗
Nikon初のフルサイズミラーレス「Z 7」に、Fマウントアダプタ「FTZ」を使用し、撮影した写真と試作レンズの展示となります。
2018年12月27日までとなっております。
50年代から80年代にかけて試作されたレンズのうち、10本を使って、Z 7で撮影された写真が展示されています。
なお、作品に自体の撮影は禁止です。上の写真は背景がボケているので、ギリギリセーフということで、実際の作品はニコンミュージアムでお確かめください。
撮影者は、元ニコンの社員で、写真家に転向した瀬尾直道氏。ものすごい経歴ですね。
●Nikkor-S Auto 105mm f/2.8
この当時、まだ非球面レンズは一般的ではなく、写真用レンズとしてはLeicaのノクチルックスが1966年に発売されたものが初だそうです。ニコンでも当時研究していたのは当然ですが、通常非球面レンズを採用するということは、球面収差を抑えるために用いることが多いのですが、このレンズはあえて球面収差を発生させているとのこと。
ただ、どの絞り値でも球面収差を発生させる、というのは商品としては難しかったのだと思います。
ちゃんとそれらしいシリアルナンバーが振られていて、何本か試作されたことを伺わせます。
作例は、柔らかな球面収差が発生しつつも、ピント自体はしっかり出ているよう思いました。
なお、105mmレンズ自体は、1971年にNikkor-P Auto 105mm f/2.5が商品化されています。レンズ構成も違う(Nikkor-Sは7枚、Nikkor-Pは5枚)ので、このレンズから派生したものではないと思われます。
●AI Nikkor 28mm f/1.4S
こちらも非球面レンズを使用した大口径レンズです。1985年に、すでに広角大口径レンズが試作されていたのですね。
Nikonでは、1994年にAI AF Nikkor 28mm f/1.4Dが発売されており、このレンズが後にAF化されて日の目を見たのでしょう。
描写は、Z 7でも何ら不足ない、素晴らしい写りでした。(作例を見ての感想です)
●GN Auto Nikkor 35mm f/2
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