無限遠撮影におけるAI Nikkor 24mm f/2の各絞り比較
2019-06-05


AI Nikkor 24mm f/2の無限遠撮影における、各絞りでの描写比較。

よくテストチャートによる比較はあちこちでされていますが、あれはあくまでそのテストチャートの撮影距離、しかも平面のテストチャートですから、実際にはより近接、より遠方、そして三次元のものを撮影する場合は、レンズの描写も変わってきますから、あくまで部分的な比較にしかなりません。

結局は自分がよく使うシチュエーションで、実写で判断するしかありません。
広角レンズなので、自分の場合は無限遠で使うことも多いと思うので、今回は風景を無限遠撮影しての比較です。
三脚に据えたわけでもないので、結構適当な撮影であることをご了承ください。

なお本ブログの制約上、解像度は4Kディスプレイに合わせた横方向3840ドットに落としています。
また、ヴィネットコントロールはオフにしています。

●AI Nikkor 24mm f/2(絞りf2)
禺画像]

さすがに古い大口径の広角レンズだけに、周辺は光量低下も大きく、収差も大きくなっています。
とは言え、中心部はD850でも十分に解像していることがわかります。
これはかつて保有していたAI AF Nikkor 24mm f/2.8Dの絞り開放より解像力は高い印象です。もっとも、保有していたレンズは片ボケ傾向にあったため、そもそもレンズの実力が出ていなかったとも言えますが…。
なお、倍率色収差補正をオフにしても、この撮影では色収差はほぼなかったことも記載しておきます。

●AI Nikkor 24mm f/2(絞りf2.8)
禺画像]

1段絞るだけで、周辺減光はだいぶ緩和されます。解像力もぐっと上がります。

●AI Nikkor 24mm f/2(絞りf4)
禺画像]

f4になるとコントラストも十分上がります。

●AI Nikkor 24mm f/2(絞りf5.6)
禺画像]

●AI Nikkor 24mm f/2(絞りf8)
禺画像]

●AI Nikkor 24mm f/2(絞りf11)
禺画像]

絞るに従って周辺まで解像力が上がっていきますが、四隅のほんの僅かな部分だけは、解像力が低く収差が多い感じです。
ただ、実用上全く問題ないですし、むしろそれ以外は均一に解像力の高さを感じます。D850でこれだけ解像すれば十分と言って良いでしょう。
40年前のレンズで、OHも何もしていませんが、このレンズは当たりレンズですね。
十分実用に耐えます。広角なので、MFでもそこまでピントはシビアではありません。


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[カメラ・レンズ]
[Nikon D850]
[AI AF Nikkor 24mm f/2.8D]
[AI Nikkor 24mm f/2]

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