F200EXR vs P7000 高感度編
2011-06-25


ちょっと間があいてしまいましたが、前回のダイナミックレンジ編に続き、今回は高感度時の画質の比較です。

今回に限っては、圧縮率以外、解像度も落とさずカラー補正も一切無い状態を掲載します。
したがって、画像が大きく重くなっていますが、ご了承ください。
いずれも、露出補正なしです。

●ISO1600
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データ:Fujifilm F200EXR + FUJINON 6.4-32mm f3.3-5.1 EXR SNモード(f3.3 1/9) 6.4mm

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データ:Nikon COOLPIX P7000 + NIKKOR 6.0-42.6mm f/2.8-5.6 ED VR Aモード(f2.8 1/3.6) 6mm

露出の出方がずいぶん違いますね。F200EXRはかなり暗いです。
またF200EXRはEXR SNモードのため、画素数が600万画素に抑えられています。EXR独特の処理で、偽色がほとんど発生していませんし、解像感もかなり残っています。
P7000は通常のCCDらしく、幾分偽色の発生があり、解像感も若干失われているように感じますが、画素数を落としていないためこんなものでしょうか。

それにしても、一昔前のカメラと比べると、高感度耐性はずいぶん向上していますね。


●ISO3200
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データ:Fujifilm F200EXR + FUJINON 6.4-32mm f3.3-5.1 Pモード(f3.3 1/9) 6.4mm

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データ:Nikon COOLPIX P7000 + NIKKOR 6.0-42.6mm f/2.8-5.6 ED VR Aモード(f2.8 1/6.5) 6mm

スミマセン、F200EXRの写真は完全にピンぼけですね。このカメラ、無限遠設定が不可能なため、このように暗い状態ではピントが合わないことが多いのです。
そしてF200EXR、独自のEXR SNモードはISO1600まで、ISO3200以上は通常のP/Mモードで設定可能となります。
一気に偽色が発生しているのがわかりますね。ただしノイズの出方は、普通のベイヤー配列のセンサのカメラと異なります。これもまた独特のノイズです。
P7000もさすがに解像感が低下してきていますが、ISO1600では出ていた偽色の発生が、不思議と抑えられています。ノイズリダクションの設定でしょうか?

どちらのカメラもさすがに緊急用と言ったところですが、L判定度のプリントやWeb掲載目的ならまだ使えるかな、といったところでしょう。


●ISO6400
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データ:Fujifilm F200EXR + FUJINON 6.4-32mm f3.3-5.1 Pモード(f3.3 1/20) 6.4mm

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データ:Nikon COOLPIX P7000 + NIKKOR 6.0-42.6mm f/2.8-5.6 ED VR Aモード(f2.8 1/16.2) 6mm

F200EXRでは、再び画素数が600万画素に。これはISO6400時の制約です。
さすがにここまで来ると、偽色もノイズもひどく、画素を押さえてはいても使用に耐えないです。
ディテールも失われていて、Web用途でも厳しいでしょう。
P7000も、ISO6400とは呼ばず「ISO3200から1段増感」とあるように、常用感度ではなく緊急用としています。
それでも、画素数を落としていないので、わずかながらP7000のほうが高感度耐性はあると判断してよいでしょう。
ここ2,3年でコンパクトカメラの高感度耐性は格段に進歩したと言えるでしょう。



●超高感度(〜ISO12800)
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